7月公演演目M.マレー/ラ・フォリアについて
マラン・マレーは、フランスの作曲家・指揮者、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者。
ルイ14世の宮廷を舞台にヴィオル (ヴィオラ・ダ・ガンバ) の名手として大いに活躍し、作曲家としてもオペラ、ヴィオルを中心とした室内楽作品を多くの残しています。
パリ南の貧民街で見習い靴職人の子供として生まれ、幼少の頃から音楽の才能を認められて1667年にはパリ第一の音楽教育機関だったサン=ジェルマン=ロクセロワ教会の聖歌隊に入り、聖歌隊を経てコロンブにヴィオルを、リュリに作曲を学んだマレーは、1676年に宮廷室内楽団 (Musique de la chambre) の地位 につきました。
「マレーは天使のように奏でる」 と当時の評にあります。
「スペインのフォリアによる変奏曲」 は、<ヴィオル曲集> 第2巻に含まれています。
フォリアは15世紀のポルトガルに起こり、17世紀にスペインで流行した踊りで人々が踊り狂うところから「フォリア」 の名が付けられました。
17世紀後半にフランスのルイ14世の宮廷に導入されてからは、ゆっくりと荘重な舞曲に変わりました。
マレーによるこの変奏曲では、ヴィオルの様々な演奏技巧を引きだすだけでなく、カスタネットを打ち鳴らすスペインの舞踏の描写も見られます。
もともとは主題と31の変奏曲から成っています。
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